本1【Iの事件】
- 她他后敬子(たたうしろ すきこ)
- 2024年5月7日
- 読了時間: 35分
更新日:2024年5月12日
2024/05/08
<はじめに>
みなさんへ
あくまでもI(私)が考えることであって、他の被害者にあてはめないでください。
宮下洋一著「安楽死を遂げた日本人」を読んだ。
重い神経難病を患いスイスで安楽死を遂げた日本人の実話だった。
その後、ALSの自殺を遂げた人が問題になったようで、メディアでALSのかたが「自分も同じALSですが、自殺をしたいと思ったことはありません。自殺はよくない」と言っていた。
そのメディアに出たかた本人の問題でもあるけど、【当事者によって当事者を否定させる構図になってしまっていないか】をメディア側や、その当事者以外のかたが注意する問題でもあると思う。
また、そう思った人が次の日 違うことを考えていることもあるだろう。
「人がどんなことを考えても自由」「どんな趣味をもち楽しんでも良い」みないなことにも違和感がある。
それはあったとしても、実際に難病や苦しい立場にある人が、そうでない人よりも積極的安楽死を望むパーセンテージが高くなる事を、当事者以外の人が知る努力はすべきだと思う。
日本人なら、日本がどんな被害を与えたか知る努力もし続けずに、趣味で楽しみながら生きるのは、恥だと思う。
それは、例えば1910年の韓国併合によって被害に遭った北朝鮮の当事者の方が「過去のことは気にしなくて良い、あなたはその時生きていなかったのだから」と言ってくれたとしても(仮に日本が戦争で被害を与えた全世界{とくに東アジア}の全被害者がそう言ってくれたとしても)、それを日本が根拠にするのは卑怯だと思う。
We(私たち)は楽しむ前に、自由を享受する前に、知る努力くらいすべきではないか。
たとえ日本人のレイプ被害者であっても、「慰安婦」を被害者仲間とだけ見るのではなく、加害者として知る努力くらいすべきではないか。
あくまでもIが考えることであって、他の被害者にあてはめないでください。
(I自身は当事者以外の活動をすべきだと感じている。
ただ、性暴力当事者で声をあげられる者が問題を提起し続けないと、当事者以外が問題に目を向けられない過去を続けることになる。
I自身は「人間の勝手で他の生物をペットにしてはいけない」という活動の方が【他の生物以外当事者として】自分がすべきと感じているのだが。
このことがペットを飼っている性暴力被害者やアライ達と溝が出来る可能性があるように、他の考えも溝が出来る可能性を多く含んでいる。)
I自身へ、
明日 自分が今日の自分より差別者になっている可能性も、明日まったく違う素晴らしいことを考えられる可能性もある。
書いた事と全く違うことを明日 考えたとしたって、そんなもんらしい。
アイリス・ゴットリーブ著「イラストで学ぶジェンダーのはなし」では、クィア(LGBTQの総称)の象徴とされたプリンスは、「エホバの証人」に入会後、クィアに対してアンチに変わったことを紹介している。
残念だけど、認めたくないけど、人間ってそういうことがあるのだ。
<Iの3件のレイプ被害>
I(私)は3件のレイプに遭った。
21年前、22歳の時レイプ被害に遭い、刑事裁判と民事裁判をした。
裁判中、23歳と24歳の時にも、それぞれ別人からレイプ被害に遭う。
「冤罪をでっち上げてお金をとる人」と 裁判で疑われることを恐れて、後の2件は訴えられなかった。
1件目のレイプ被害(モデル被害者に入りそうなケース。それでも三田署に告訴を受け入れてもらえなかった)を取り上げるが、まず後の2件を簡単に書く。
2件目、23歳【勘違いして同意したようになったレイプ】
・被害後働いていた料亭の客からのレイプ(店で2度話したことがある)。
・加害者は川口商工会議所・会頭細野壽雄(外見が80歳くらいの年齢の男性)、料亭の常連。
・20年経っているので、亡くなっている可能性有り。
Iは当時、川口市に住んでおり、2度目に料亭に来られた時、【家が近い】という話になり、ホテル(老舗ホテル)のケーキが美味しいから、ご馳走してくれるという話になった。
お会いしたら「モーテルに行こう」と言われて、お店の名前だと勘違いして同意してしまう。
80歳くらいの方だったので、セックスがしたいと言っているなんて思いもしなかった。
ホテルで勘違いに気付き拒否したが、許してはもらえなかった。
お風呂にも一緒に入らされた。
次に料亭に来た時、
「まだいたのか(あんなことがあったのに、まだ辞めてなかったのか の意味)。
こっちに来て旦那の相手をしろ」
と言ってきた。
その後、料亭主人(女将さん)に呼ばれ「ほ~さん(細野)に2人にしてと言われたから」と言われ、バー(料亭に併設されたクラブの様な所)に2人きりにされた。
顔面蒼白で倒れそうだった。
店に来るまでレイプした人間が働いていることも忘れていたくせに、恋人の様に振舞う気持ちの悪いお年寄り。
ただでさえIは1件目の被害後、小さな自殺未遂を繰り返していた。
グッティ(奥さま、配偶者の意味でIが作った言葉)と一緒に料亭に来られたこともある。
「こっちに来て旦那の相手をしろ」と80歳男性が23歳女性に言うメンタル・・・
グッティとレイプした女性がいる店に来れるメンタル・・・
日本社会が生んだ自己愛男性の図々しさの100分の1ぐらい、一般日本人女性に恵んでほしい。
<年が離れていることに、疑問をもてる一般常識がほしい>
仮に加害者が80歳だった場合、57歳 離れている。
被害者との年が20以上離れるくらいから、性暴力の罪を加算してもらえないだろうか。
さすがに【全く金銭的なやりとりがなく性的同意を得ていることにおかしい】等、一般常識化する何か手段がほしい。
2023年不同意性交等罪が出来た。
今まで性暴力問題に取り組んできた人なら、この時のことがレイプだと、話すことが出来なかった(伝えるすべがなかった)苦しみが分かってもらえるかもしれない。
No means No=「意に反する性行為は性犯罪」&「先に同意していても、どちらかがNOを言ったら(途中で拒否したら) やめなければならない」が認知されつつある。
今後の法改正では、「モーテルに行こう」と言う風な、『あやふやな言葉ではなく、キチンと分かる言葉で性的同意を取らないといけない』と明記する必要がある。
今でも「性的同意をいちいち取られたら萎えちゃう」「いちいち性的同意を取っていたら白けちゃう」という人もいるが、それは その人の問題(その人が取り組んでこなかった問題)である。
防げる性暴力がある場合、細かく想定し明文化する必要がある。
3件目、24歳【無言で手首を強く掴み、逃げられないようにしてホテルの部屋に連れ込んでレイプ】
・1度店で会ったことのある料亭の客からのレイプ
・加害者はラフィネ社長 清水秀文
上野のレストランを出たところで、手首を強く掴み逃げられないようにして、終始無言でホテルに連れ込んだ。
ホテルのフロントで助けを求めるために声をだして「拒否」をしたが、ホテルの人は出てきてくれず、加害者は手を強くつかんだまま離さずホテルの部屋に強引に押し入れ、ベッドに押し倒し服をもいだ。
終始無言で恐ろしかった。
上野に沢山 人がいても、加害者は "終始無言で拉致すれば、レイプ出来る"と知っている(思っている)。
この人物も1件目の犯人も異常に慣れていて、常習者だと分かる。
その後すぐ、この人物は「お金は?」と声を出した。
もちろん、そんな契約などなしにホテルの部屋に強引に押し込んだのに。
「いりません」と言った。
その後また働けなくなったIは、大金持ちなのだからその間の生活費をもらえばよかったと後悔してメールしたが、無視だった。
レストランに誘ったのは加害者のほう、でも、レイプ後は用無し。
その後 数年経ち、ラフィネの清水秀文の記事を見ると、
<女性に幸せになってほしい:「疲れた女性に癒しを」「働く女性に働く場を」2つ支援を尊敬する女性の皆様へ>と(※一字一句 正確ではありません) 写真と共に書かれていた。
【魂の殺人】常習者は、一方では【素晴らしい女性支援者】というわけだ。
レイプした女性が一生苦しむなど考えもしない。
(レイプは【魂の殺人】と言われる。また、レイプに遭った後 生きる日々を【死を生きる】としたい。
もともと、【死を生きる】は小児性欲の被害者の被害後の苦しみを表した言葉だと言われているが、Iはそれを聞いた時に、【魂の殺人】では、その後の苦しみを表せていないと思っていたことが、やっと言葉になったと感じた。
【殺人】は強い言葉だが、殺された人と違って、その後を生きていく苦しみが表されていない)
Iだけでなく、何度もレイプに遭う人は沢山いる。
何度も訴えられなかっただけだ。
沢山の性暴力に遭い、男性不信でレズビアンに転向した人でも(性的マイノリティの当事者からは、性的志向は自分から転向するようなことではないと批判されるそうだが)、女性からも性暴力を受けるそうだ。(大藪順子STAND参照)
今後は、何度も訴える人を詐欺師 呼ばわりしないで、レイプ被害を受け続けている深刻な状況の人だと 日本人の大多数が手を差し伸べる社会に変わらなければならない。
(当時、強姦救援センターのスタッフでさえ、3度レイプに遭ったことを一瞬疑う素振りをしたくらいだ。だけど、このスタッフはいつも真剣で信用でき、尊敬している)

被害者は自暴自棄になりやすく、そして、『傷ついている人』や『あらゆる障常者(レイプ被害者の場合、精神障常者)』は 性加害男性の標的になりやすい。
(障常者は障がい者と平仮名にしても「害」を使っている事は変わりないことからIが作った言葉。
27歳の時点にプレシャシプル「プレシャス」+「ピープル」と言う言葉を作ったが、良い言葉を並べることも問題であることを知って、こちらの言葉も考えた。
英語では「ディスエイブルド(出来ない) パーソン(人)」が差別だと問題になり、「チャレンジド(挑戦し続けている人)」を使う人が多くなる。
しかし当事者から、「『良い意味』では障害に困っていることが伝わらない」と、以前のディスエイブルドを選ぶ人も多くなった。その為、敢えて障壁(障害)の「障」の字は残し困っている事があることを残した。
「よくいる」「常に」と言う意味や、「健常者」のマジョリティー感・既得権益感を差別されやすい方にこそ用いるようにして、「障常者」とした。
基準を障常者の方にもってきて、健常者を、まだ障常者ではない人という「障常者」「未障常者」と一続きとした)
ネットで清水からの被害を書いたことがあり、それを読んだラフィネの従業員(知らない女性)から、「パワハラが酷く、人を人と思わず酷い目に遭ってきたからこれは事実だと分かる」とメールをもらったことがある。
2件の加害者は、訴えられず、罰せられず、のうのうと生きてきたが、実は多くの人に嫌がられている可能性は多分にある。
この加害者は性的同意どころか拉致時から射精まで終始無言で異常だ。
(もしかしたら、この犯人は早漏コンプレックスがある気がする。
射精コントロールに難があるから、性交衝動から射精まで無言だったのかもしれない。
どんな理由があっても、無言で拉致・レイプは恐ろしすぎるけれど)
このようにレイプ加害者は女性(または人)を人と思わず(思えず)性行為に及ぶのだから、生活でもセクハラ、モラハラ、パワハラが常習化していると考えるほうが自然だ。
時効や被害の回数に関係なく、被害を言える・通報できる仕組みがほしい。
<音楽、上京>
22歳、上京した時20万円くらいしかなかった。
中学の時お世話になった塾の先生の家に間借りして、演奏しながら小樽の食べ物を出す六本木にあるお店で働いた。
亡くなった友人が行きたがっていた音楽専門学校を自分で払い卒業し、母に勧められあまり興味のなかった東京に上京し、下手ながらも毎日演奏できる仕事を得て、毎日働き過ぎていた。
加害者の多くは、年齢、金銭状況、親切さ、従順さ、親からの援助、自立心、あらゆる障常者か、働き過ぎなどその人に余裕があるか、精神的に落ち着いているか、職業 など、捕まりやすさを吟味していると感じる。
<最初の被害/上京後3カ月でレイプ被害>
2003年8月23日、演奏を聴きに来ているお客さんに声をかけられた。
三枝成彰という作曲家の事務所で働いている作曲家だという。
音楽の仕事の締め切りまで2日しかなく「助けて欲しい」と言われた。
この日も朝10時前から、夜9時半頃まで働いていて、その後 協力することになった。
店を出ると急に「事務所は遠い。家はタクシーで5分くらいだから、今日は祭りで15分位かかるかもだけど、同じ環境あるから、そっちで良いよね」という。
実際は三枝事務所は働いているビルの中にあったのに、犯人は嘘をついていた。
当時六本木には沢山の音楽関係の店があり、MTVが近くにあり関係者が常連で来ていたり、名のある芸能人が来たり、IのドラムをTOKIOの松岡そじんが遊びで叩いてくれたこともあった。
しかしIは素人すぎて、三枝成彰という名前も かすかに聞いたことがあるくらいでよく知らず、事務所が同ビルに入っているなど全く知らなかった。
犯人の家は1階が中華料理屋のアパートメントの2階だったからなのか、部屋はゴキブリだらけで、そんな家で生活している人がいることを初めて知った。
その日、私服が白いワンピースだったので、失礼かとは思ったが、何かあってからだと遅いので、「そういう関係になりたくないのでドラムのズボンを履きます」とわざわざ断り、二重のベルトをさした。
依頼された太鼓の打ちこみの内容を、犯人の部屋のパソコンで見ると、どう考えても月曜日までに終えるのは難しかったが、仕方がないので作業した。
月曜日までには難しい理由は、すでに音源が作り上げられ終了していたから。
それを44秒延ばせと言われたので、その前までの所を全て理解し、なおかつそこで終わらないように変え、しかも44秒延ばさないといけなかった。
1から自分で考えた方がよっぽど簡単だったのだ。
この後レイプされたので依頼されたことは ほぼ出来なかったが、音源は締め切りに間に合い、商品化されたという。
ー 犯人は「衝動的」だったと計画的であったことを否定しているが、"そもそも作曲の仕事はすでに終わっていて、最初からレイプ目的で声をかけてきたのではないだろうか"とIは被害後1年くらいから考えている。
打ちこんでいたパートを全て消してしまって焦って犯人に助けを求めた時「そんなん どうでもいいんだよね」と言ったことや、締め切り前なのに、お店に来てお酒を飲んでいたから ー
パソコンに打ち込んでいるあいだもキーボードにゴキブリがはってくる信じられない環境だった。
最初からお茶が出されていたようだが、ゴキブリがはった可能性のある茶碗に口をつけず、作業をしていたら、お茶のことを忘れていた。
4時間後に少し休憩しようと思った時、犯人が「このお茶、高山でとれた貴重なお茶だから飲んだ方が良いよ」と【雪茶】というパンフレットを見せながら自慢げに言う。
つまり、早く飲めよと促しているのだ。
とにかく、自慢げに話してくる人で、気持ちが悪い人だった。
ーこの時代、人を見かけで判断してはいけない、人に優しくするように習っていたことが悔やまれる。
「女性1人に頼みごとをしてくる知らない男性は、犯罪者の可能性が高いと考えて逃げる」と習っていたら・・・ー
謝りながら仕方なく飲んだ。
眠気が襲ってきた。
後で考えると、ゴキブリだらけの部屋に横になりたいだなんて考えられないのだが、まさか薬が入れられているなんて思いもしない。
犯人は「え?眠くなっちゃったのぉ~?」と信じられないという調子で言い、Iは何度も謝った。
お茶に睡眠薬が入っていてレイプされた。
1度目に目を覚ました時、その名も知らない人(犯人)の顔がIの脚と脚の間にあった。
刑事裁判で犯人は、「(Iが)『やめて』と言った」と言う。
犯人はやめなかった。
拒否する言葉を発せたかどうか、Iは薬の影響で思いだせない。
その後、気を失って起きることを何度か繰り返した。
左上の方にIのパンツは脱ぎ捨てられていた。
運の悪いことに、家に携帯を忘れていた。
上京して間がなく、ここがどこなのかも分からなくて焦っていた。
犯人の携帯で、先生に電話させてもらえるはずがない。
どう計算しても うまくいかない と答えが出ていた。
この時、恐ろしすぎて真剣に考えきれない状態にいたった。
解離。
解離は、草食動物が肉食動物に襲われて死のうとするとき、痛みを麻痺させる効果があるという。Iにとって途轍もなく恐ろしい瞬間だったのだろう。
騒げば殺されるかもしれず、大事にとっていないふりをして(ふりが出来ている自信もなく恐ろしかった)、
「携帯をもってきていなくて、迎えに来てもらうので、携帯を貸してもらえますか?」と平然を装い聞いた。
ついさっき、「何をしたのか」と犯人に問うたというのに、まるで近所の良く知っている人に話しかけるようなトーンで聞いた。
犯人は普通に携帯を貸した。奇跡だった。
先生はいつも携帯に出ない。
そして、仕事がある。
仕事場は地下で、仕事に行ってしまえば、携帯電話は繋がらない。
どうか、どうか・・・
出なかった。
「おかしいな、なんでか繋がらないので、もう少ししたら、もう一度かけさせてください。すみません」
大概 繋がらないけれど、それを悟られたくない。
この待つ時間の長いこと。恐ろしいこと。
しかも、薬の影響で体調がおかしい。
座っていられず横になってしまう体の状態から、立てない(逃げ出せない)のではないかと感じた。
もう一度電話した。出ない。
もう1つの奇跡が起こった。
知らない相手からの電話に先生が折り返したのだ。
小声で話そうとしたが、上手くいかない。
すぐ後ろに犯人がいるのだから。
恐ろしかった。
「会社を今日は休んでくれる?」
犯人には普通の調子に聞こえるように、先生には緊急事態だと知らせる必要があった。
ここがどこか分からない・・・
「ここがどこなのか教えてもらえますか?」と犯人に聞いた。
「迎えに来てくれる?」
先生に緊急事態だと伝わったのか、すぐ了承してくれた。
それから迎えに来てくれるまでの時間が恐ろしく長く感じた。
犯人の電話が鳴った。先生は近くにいるという。
意識は朦朧としていてキチンと歩けなかった。
フラフラの状態で外に出ていくとき、犯人は後ろにいるようだった。
マンションの2階なのに、よく分からない所を通った。
薬の影響で、部屋を通るだけで そのような感じになっただけかもしれない。
Iの普段の視力は1.5はあり、それまで経験はなかったが、遠近感がめちゃくちゃになっていた。
助けに来た先生が遠くの視界に入って「助かった」と思った直後、すぐ目の前にいてビックリした。
<レイプドラッグ>
犯人は嘘ばかりつく人で、刑事裁判中、使った睡眠薬の名前が嘘だということが分かり、他の睡眠薬だったと明らかになった。
しかし、それだって本当なのだろうか。
こう疑い始めたのは裁判が終わってから。
嘘が明らかになったから、その後判明したことは本当だろうと考えてしまった。
しかし、裁判で見た犯人は自分の保身・損得で動いている酷い人間だった。
人間は、どうしても自分の価値観や希望で判断してしまう。
麻薬系は使われていないだろうという希望とか、自分の裸の写真はネットで拡散されていないだろうという希望とか。
実際、この犯人は裸の写真を撮って、パソコンに保存していた。
それどころか、何枚も顔のないI以外の裸の写真も保存されていた。
犯人は「この顔のない写真は付き合っている人」だと証言し、裁判所は信じた。
そんなことがあるだろうか。
疑わしきは罰せずではなく、犯人が「していないという証明が出来ない時」は罪に加算してほしい。
自分の被害が少なければ良いと思う反面、被害認定された方が、今後を生きていく精神の負担が軽いこともある。
犯人は、一般人の感覚を利用することや嘘に慣れている様で、普通の感覚じゃない。
この犯人が、嘘が明るみになったあとだからと、本当のことをしゃべるだろうか。
警察病院の検査ではIの体から薬は検出できなかった。
なのに前の薬が違うことはどうやって分かったのだろう。
新しい薬の名も犯人が言ったにすぎないのではないか。
普通、睡眠薬で気を失って起きることを繰り返したり、歩き辛かったり、遠近感がぐちゃぐちゃになるものだろうか。
事件まで睡眠薬を飲んだことがなかったし、事件で睡眠薬が使われたから精神科で処方されても判決まで睡眠薬を怖くて飲めなかった。
現在まで数種の睡眠薬を飲んだが(自殺未遂や希死念慮で入院になる場合は看護師の前で飲まないといけず睡眠薬を飲めるようになった)、その様なことはなかった。
こんな作用のある睡眠薬は危険ではないだろうか。
とにかく、この犯人の発言は信用できない。
<準強姦は、「準ずる」の準。
しかし、レイプは既遂+薬物が使われている。
薬物を使った罪を加算すべき>
警察では「睡眠薬が使われたのだから、被害自体覚えてないんじゃないの?」と軽んじられた。
I自身も、自分の被害が軽いのではないかと長年悩んだ。
しかし、この日以来、Iの元来の性格は死んでしまい、苦しい日々はずっと続いている。
被害後20年、【相変らず睡眠薬によるレイプ被害を軽んじる自分】と【実は、被害は重いのではないだろうか】と考える自分がいる。
薬を使われて、不能にさせられ、知らない間にレイプされたり、写真を撮られたのか、拡散されているのか、ゴキブリが体をはったり、体の調子がおかしかったり、どんな性感染症になっているのか、妊娠しているのか、口やお尻は使われたのか分からない。
知らない間に色んなことが行われているということは、想像をどこで止めればよいのかが分からず脳はいつまでも考え続ける。
動画だって あるかもしれないし、調べようもなく、調べたくもなく、いつまでも不安がよぎる。
実際にIはその後2度レイプに遭っているが、【意識を失った人間をレイプする人間】は、得体の知れない気持ち悪さ(非人間さ)度は、【薬なしのレイプ加害者】に勝っている。
人を人だと思えない情けなさは同じだが。
レイプドラッグを使った加害者たちは、被害者は覚えていないと都合よく自らの罪を軽く考えてもいるだろう。
「写真を撮られているかもしれない」と警察に言ったとき、警察は「大丈夫でしょ」と軽く言った。
結局、Iだけでなく、顔のない人たち6枚の裸の写真も出てきた。
この人でなしが、拡散していない方が不思議だ。
でも、証拠がない・・・・思考は堂々巡りを繰り返す。
ー 専門機関や支援者が「大丈夫」「リラックス」「落ち着いて」と言ってくるが、どうかしてる。
酷い時は、5点拘束や、安定剤を打ってくる精神科医 等 がいたが、被害者に どれだけ酷いことをしているのか分からないのだろうか。
自分を正当化するなと言いたい。
人権侵害だ。
法に触れなくても、許されることではない。 ー
<PTSDという診断、PTSDの問題、精神科医の問題>
被害後、小西聖子(精神科医)そじんの「犯罪被害者の心の傷」という本の題名を見て手に取った。
その本の中でPTSD、日本語を「心的外傷後ストレス障害」という言葉を見たとき、これだという実感があった。
ジュディス・ハーマンの「心的外傷と回復」という本も読んだ。
解説者にも小西聖子そじん(さん)の名があった。
当時、性暴力の本も、PTSDの本も殆どなかった。
<そじん:「さん」と「くん」などを含めた総称。SOGIから着想。女性排除の日本の歴史から、カタカナではなく平仮名で「そじん」とした>
<当時の本や講演等の補足>
被害から数年後、リンダ・ジンガロそじんの本「援助者の思想: 境界の地に生き、権威に対抗する」を読んで講演に行ったり、性暴力についてスウェーデンの有名な男性精神科医の講義を男性の被害者仲間に教えてもらい訪れたりもした。
講演には沢山の日本人が参加していて、日本のレイプやDV被害者当事者の本や講座は少なくても、被害者の多さを実感した。
この二人は、周囲者や支援者むけに活動されているように感じた。
女性の被害者仲間にジェーン・フィッシャーそじんを紹介してもらえ、著書「自由の扉―今日から思いっきり生きていこう」を本人から購入し、手書きのカードをいただいたことがありました。
「被害者でなくサバイバー」と呼んで欲しいと言ってくるかたもいらっしゃいましたが、サバイバーという言葉は皆に浸透しているわけではなく、この2人は当時、自分のことをサバイバーとは呼んでいなかったので、一応、被害者仲間と表記しました。
当時、当事者の本は他に、田中萌子「知事のセクハラ私の闘い」、板谷 利加子「御直披」沖縄の性暴力(数人のことが書かれていた)、緑河 実紗「心を殺された私」、穂積純「甦える魂」、田中 美津「かけがえのない、大したことのない私」等を読みました。
当事者以外の性暴力の本や支援者の本も読みましたが、あまり響いてはきませんでした。
そういう意味では御直披と沖縄の性暴力は他者の視点でもあるので、やはり当事者が書くものとはかなりの差を感じました。
他の問題の様々な当事者の本も読みました。
「慰安婦」の本は簡単な本を読んだくらいで、当時は、【自分を日本人という加害者として考えることが出来ず】、【仲間意識のみ】で読んでしまっていました。
愚かでした。
フェミニズム本もいくつか読んでいました。
その後、小林美佳「性犯罪被害にあうということ」、「性犯罪被害とたたかうということ」、大藪順子「STAND」、ジェーン・フィッシャー2冊目「涙のあとは乾く」、山本潤「13歳『私』をなくした私」、伊藤詩織「Black Box」、池田鮎「性暴力を受けたわたしは、今日もその後を生きています。」、三浦瑠麗「孤独の意味も、女であることの味わいも」、本橋 信宏「僕とジャニーズ」、川平那木「性虐待の父に育てられた少女」、小松原織香「当事者は嘘をつく」等を読みました。
「慰安婦」当事者の本は、マリア・ロサ・L.ヘンソン「ある日本軍『慰安婦』の回想―フィリピンの現代史を生きて」、マルゲリート・ハーマー「折られた花(日本軍「慰安婦」とされたオランダ人女性たちの声)」
当事者以外の『慰安婦』『南京事件時のレイプ』の本は、
石川 逸子「日本軍『慰安婦』にされた少女たち」、アクティブ・ミュージアム(女たちの戦争と平和資料館)「日本軍「慰安婦」問題 すべての疑問に答えます」、本多勝一「中国の旅」笠原 十九司「南京事件」等、戸塚悦郎「日本が知らない戦争責任」キム・ジェンドリ・グムスク「草」、朴 裕河「帝国の慰安婦」、アイリス チャン「ザ・レイプ・オブ・南京: 第二次世界大戦の忘れられたホロコースト」、梁澄子「『慰安婦』問題ってなんだろう?: あなたと考えたい戦争で傷つけられた女性たちのこと (中学生の質問箱)」上野千鶴子ほか編「戦争と性暴力の比較史へ向けて」等
性暴力の支援者の本、韓国のフェミニズム本や世界のフェミニズム本、日本のフェミニズム本、男性の書くフェミニズム本(世界も日本も)世界の女児を応援する絵本、、障常者当事者の本、小児性愛の本、日本が第二次世界大戦で何をした可能性があるかを知れる本、ドイツと日本の戦後の取り組みの差の本、性的マイノリティの本 等を読みました。
自閉症についての世界の絵本を自分で翻訳、世界のレイプクライシスセンターや取り組み等を自分で翻訳、気になる世界の記事を翻訳 様々な表を作ったり、ポスター等作ったりしました。
Iには、藤田東久夫(故)という大切な人がいます。
藤田そじんがベルギーのアニメ「タンタン」が好きなことから、タンタンと呼んでいました。
彼男(かのなん:彼の意味)は『三行堤報』という社員が社内の問題や思いついたことなどを3行で毎日会社に送らなければならないという仕組みを作りました。
著書「たった三行で会社は変わる―変化と行動の経営」参照
ツイッターより先に仕組みを作っていました。
これは、タンタンが創業者ではなく、会社の二代目を命じられたことで生まれたアイデアです。
サトー株式会社(現サトーホールディングス)の創業者はバーコード機などの発明をした佐藤陽です。
多くのワンマン社長の様に、新しい事を生み出す力のある人物でした。
2代目のタンタンは自分にはそのような才能がないことを分かっていました。
しかし、2代目3代目はそんな人が殆どだとも分かっていました。
そこで自分ではなく、何千人もいる(Wikiのデータ:2015年従業員数5307名)従業員皆のアイデアで会社を運営していけば良いと考えます。
そして、他の多くの会社が、そのタンタンメソッドを取り入れています。
Iはワンマン経営者のような才能より、そのように自分には特別な才能はないと考えられる方が身近で、安心できる考え方だと思っています。
Iは性暴力に遭い、他の人を救いたい気持ちはありますが、自分1人救うことが出来ていません(自殺願望が悪いとは全く思っておりませんが)。
今は昔に比べ、格段に性被害を名乗る人が増えてきました。
当事者の本はなぜか1冊で、専門家全員の力を遙かに凌ぐ力をもっています。
タンタンの様に、1人1人の性暴力被害当事者の声から力をもらったら良いと思うのです。
日本で出来れば365人はレイプ被害者の人が本を書いて欲しいです。
(一度書いた人も何度も書いてほしい。)
そしたら、毎日助けになる本が1年はあるから。
それだって1年だけでなく、一生読み切れないだけあってほしい。
世界中の本も翻訳され、読めるようになったら嬉しい。
カナダの女性の3人に1人、男性4人に1人が性虐待に遭っているというデータがありますが(1984年、一般人口調査:子どものころに性虐待を受けた人のパートナーのためのガイドより)
P144アメリカの四人に一人の女性が性犯罪の被害者という統計
P325アメリカのどこかで六十秒に一人の割合でレイプが起こり、数えきれない魂が死んでいる(大藪順子「STAND」より)
女の子の3人に1人、男の子の7人に1人は、18歳になるまでに性虐待に遭っているといわれています。(子どものころに性虐待を受けた女性のためのガイドより)
毎日苦しくても、誰かの本を読んで、いつか被害前より、また被害に遭わなかった自分より、良かったという結論が導き出せる日がくるかもしれないから。
<被害後、初めての精神科>
被害後、日暮里のあべクリニックという精神科に行った。
そこの精神科医は、すぐにIをPTSDだと診断した。
<刑事裁判・証言台でついた嘘にはペナルティをつけてほしい>
【被害者参加制度がない】
それまでも犯人は裁判で嘘を重ねていた。
被害者に参加制度がなく、嘘しか言っていなくても、それは犯人とIにしか分からない。
裁判長は見抜けるのでは?と期待したが、裁判長も ただの人で見抜けるはずがない。
そして疑わしきは罰せずが、刑事訴訟の原則だ。
2008年まで被疑者の意見しか許さなかった刑事裁判が、性暴力被害者にとって、どれほど酷な裁判であったか想像して欲しい。
法律は着実に良くなっているが、しかし、その状況で法曹三者(裁判官・検察官・弁護士)としてやってきた人たちが、今も裁判をしている。
また、これから 法曹三者を目指すものが、そういう理不尽に目を向けられるだろうか、そして仮に目を向けられたとしても個人的に声にあげられる人達だろうか?
そんなはずはない。
システムに声をあげないからこそ、日本の様々なシステムでその地位に上がれるのだから。
それが日本だ。
2019年6月、東京駅で行われたフラワーデモに約300人が集まり、その中に「裁判官に人権教育と性教育を」というプラカードを掲げている人が何人かいたが、そういうことだ。
刑事裁判の情状酌量(情状酌量:証言台で宣誓後、証言)で犯人の親は息子の人格が優しい事、被害者もそう言っているということ、「被害者へのつぐないは問題ない」ことを述べた。
犯人の母の「被害者も息子を優しいと言ってくれたから、謝罪の気持ちが伝わっていると思う」という証言台での発言後、刑事裁判でのIの信用は一気に落ちた。
もちろん裁判長はIを疑った。
「真実を発言したい」とIが嘆願してきた時は却下されたのに、裁判長は、この情状酌量の後、『どうして「犯人を優しい」と言ったのか説明することが出来ますか』と問うた。
次回の公判で話をすることになった。
<刑事裁判40分の証言・慰謝料1兆円・被害者に言いたいことを言わせて>
【40分の内容】
・名前も知らない犯人が捕まったとき、警察から聞かされた犯人の名前が「優」だった。
ある公判後に犯人の両親と出くわした際、犯人の母が泣いて謝られたので
「私は分からないのですが、本当は優しい人かもしれません。私は分からないのですが」
と自分を傷つけ、犯人の母親を慰めるために言った。
犯人は知らない人で、犯人の母親を慰める時に警察から聞かされた名前しか情報がなかった。
・それでも、私の慰めの言葉を利用して息子の情状酌量を言うことは酷いと感じていること。
・犯人の両親と出くわした場に犯人側の弁護士もいたこと。
そして弁護士は前もって、両親の情状酌量の答弁のチェックをしているはずであり、少なくとも弁護士は被害者参加制度がないと知っているということ。
【40分の内、犯人の親にむけて言った内容】
・「息子が何をしたのか分かっていないのですか?ゴキブリだらけの部屋でレイプしたんです」
・「つぐないは問題ないと犯人のお父さんは証言台で言ったけれど、つぐないは問題ないというのはどういう意味ですか?」
・「私への つぐないの代金は1兆円です」
40分 話し終えた後、裁判長は態度を激変させ、犯人たちに厳しく論じた。
嬉しかった。
被害者参加制度がないということは、こういうことだと思う。
たった40分話しただけで、裁判官の印象は一変したのだ。
<証言台の嘘にペナルティを求める>
判決後 こちらからの全額一括返済の要求を犯人は無視し、月5万円を提示した。
しかし犯人自身が提示した月5万円も数か月払った後 無視し、何の連絡もよこさなかった。
犯人の実家にこちらの振込先を書いた手紙を送ったが、開封の跡なしに返却してきた。
1円も犯人の親は払う気はない。証言台で嘘偽りないと宣誓した両親。
この親にして、この犯人ありということだろうか。
宣誓し、情状酌量で語られたことが無視された時の為に、【判決時に情状がなかった場合の判決を一緒に出す】とか、それを【守らなかった場合のペナルティを、通常の判決と一緒に出してほしい】。
払われなくなってから数年後、また新たに弁護士を雇い着手金を50万円払った。
そのために着手金だけで計250万円以上かかっている、レイプ被害者がだ。
当時、弁護士に「100万円以下しか取れない」と言われたのに。
未払いの判決のお金を払えと催促するために雇う弁護士代等は国が払って、国が加害者に貸し付けてほしい。
本来なら、レイプで1度目に雇う弁護士代も国が立替え、国が加害者に貸し付けてほしい。
<被害者抜きで求刑を出すシステム>
Iは刑事裁判で弁護士が雇えなかったが、日本では、そのほうが良かったと感じることが残念だ。
(本来、被害者の金銭事情を問わず、被疑者同様に国選弁護人を標準でつけられる様にすべき。被害者が断った時に初めて、国選弁護人なしで良い)
そして、刑事裁判に検察官がいることが残念だった。
【勝手に検察官が求刑を考え、被害者に提示もなく出すシステム】に疑問を感じることが、検察官本人に出来ない。
Iが「被害者抜きに勝手に求刑を考え出してしまうシステムが酷い」と検察官に抗議しても意味が伝わらない。
日本の法曹三者は法律や仕組みそのものに疑問を持てない。
また疑問を持っても声をあげないから、そこで仕事を続けていられる。
判決後、検察官はIに「検察への不満をぶつけてこられますけど、最高刑だったんですよ?」と言った。
そういうことではない。
「求刑自体が被害者ぬきで考えられていることをおかしい」と言っているのだ。
2003年のレイプの法定刑は2年以上の有期懲役で、初犯は確実に執行猶予がつくといわれていた。
翌年、法定刑が3年以上になり、2017年からは5年以上になった。
法定刑が3年以上になるということは、仮に3年超過した場合は執行猶予がつかないことを意味する。
法定刑が2年以上の有期懲役の時代に4年半を勝ち取ったのは、検察官でなく(むしろ検察官が勝手に決めた5年と言う求刑によって軽くしている)、
弁護士を付けられなかったことは、皮肉なことに実は運が良かったことで、
40分間自分の弁護をする機会に恵まれたおかげだと思っている。
今回、犯人は初犯で捕まっているので、執行猶予がつくと聞いていた。
自己弁護がなければ、確実に執行猶予がついていた。
<大藪順子:STANDより抜粋>
【P102】
犯人には家宅侵入罪と婦女暴行の二つの罪がかかっている。
それぞれ六年から三十年という枠の中で懲役が決まる。
一つの罪に対して三十年が言い渡され合計六十年という事もありえるが、私のケースではそれはまずないだろう。(略)
【P180アメリカ大藪順子そじんの事件の記事】
大きな見出しで、"Erie man draws for rape 20 years for rape
(エリー出身の男がレイプの罪で二十年)"と出ていた。(略)
イリノイ州の法律により、刑務所内での態度が良くても、これから最低十七年間(実際の刑の八十五パーセント)は釈放されることがない(略)
オーシー裁判長は、彼の長い犯罪歴と社会の安全のため、被害者側が申し出ていた刑数の二十年を言い渡した。(略)
『今まで見た手紙の中では一番フェアなステイトメント。』
レイピストに対する憎しみよりも、他の女性が被害に遭わないためになるべく長い刑に処すよう願う被害者の気持ちがつたわってきた(略)
大藪順子そじんは、家宅侵入罪で10年、レイプで10年の計20年を求刑で出している。
少なくとも1999年時点で、被害者が求刑を考えられているということ。
またアメリカで1999年時点で、20年まるままの判決が出ている。
日本では、被告人を有期懲役に科す場合、『20年以下』と定められている(刑法12条1項)。『併合罪』の場合でも、2分の1しか加算されないので有期懲役刑の上限が『30年』だ。日本では2003年のIの時点では、レイプの法定刑が2年以上なので、3年以下なので多くが執行猶予がついていた。
Iはレイプの裁判を傍聴することが結構ありました。多くの被害者が大藪順子そじんのように、他の被害者を生まないために「出来るだけ刑務所にいれていてほしい」とか「一生刑務所にいれておいてほしい」と望むものでした。
しかし、国(法定刑)が違えば、執行猶予がつき、そのまま加害者が出てくるので怖くて訴えられなかったり、実際に報復に遭う人もいたのです。
<民事裁判では、慰謝料1兆円はいえない。
お金がある人ほど高い慰謝料を請求できる民事のシステム>
民事裁判でしか1兆円という言葉は言えない。
印紙代があるから。
仮に民事裁判で1兆円と言おうとしたら11億円以上のお金を印紙代だけで払うことになる。
裁判では、被害者が言いたいことが言えるようにしてほしい。
<米国三菱セクハラ訴訟>
イリノイ州に進出した米国三菱の自動車工場でセクハラが蔓延。
28人の女性がセクハラを訴える。
言葉の嫌がらせ、体に触れる、キスする、女性従業員の仕事の妨害でケガ。
ワシントンポストは、94年以降少なくとも4回、会社公認の「セックス・パーティー」、ヌードダンサーのパーティーを開き男性従業員と性交渉し写真を社内配布があったと報道。
(97年5月1人が30万ドル≒4350万円で和解。8月最終的に29人中27人和解
98年3400万ドル≒49億3000万円の補償金を支払う/レート145円で換算)
和解内容は、原告、原告側弁護士、被告が秘密扱いにするとあるが、漏れていますね!
<北米トヨタ自動車セクハラ訴訟>
2005年、北米トヨタ自動車で社長アシスタントの日本人女性42歳が、社長の大高英昭65歳からセクハラを受けたとして、翌年、会社と社長に総額1億9,000万ドルの損害賠償請求訴訟を起こした。被害者加害者ともに日本人で、セクハラ1人で220憶円以上を訴えることができたということになります(レート116円で換算)。
和解内容は発表されていないようですが、2006年JCASTニュースによると最低線で30億~50憶円だということです。
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<刑事裁判も思ったことを言えない>
例えば終身刑は日本では認められていないけど、言うことぐらい言わせてほしい。
レイプ初犯で死刑を望むなんて、検察の求刑では言えない。
それでも(刑罰の範囲を超していたとしても)被害者は思ったことを言えるようにしてほしい。
そして、求刑は検察が出すのではなく、被害者が出すことが優先され、それを被害者が拒否した時にはじめて検察が求刑を出すことで良い。
<検察官の位置>
現在、➀裁判官➁検察官+被害者(+弁護士)➂被疑者+弁護士
の3角形の配置になっている。
これでは、検察官が被害者の味方に見える構図になってしまっている。
実際、司法素人の被害者(原告)だけでなく、プロの検察官でさえ、自分が被害者の味方だなどと誤診(過信)している。
この配置で検察官が勝手に求刑を出す現在のシステムだと被害者はどう感じるだろうか?
被害者は一生刑務所にいれておいてほしいと望む人が多い。
しかし、実際は求刑5年などと勝手に検察官が求刑を出す。
すると、被疑者は「被害者が求刑5年を求めている」と勘違いしてしまう。
被害者の方からしたら、寝耳に水で検察官に裏切られたと更なる精神的な傷を負い、この傷は法律にのっとっているので、訴えることも出来ない。
<被害者が障常者の場合、「不起訴」「無罪」「異常な刑の軽さ」>
特に被害者が知的障常者や精神障常者だと、検察が【不起訴にすること】や【無罪】や、【異常に刑が軽くなること】が多い。
反対だろうと言いたい。
内閣府(平成30年)公表では、性被害の事例268件のうち、70件の被害者が、なんらかの障常者で、その内、知的・精神障常者が訴えた61件が嫌疑不十分で不起訴となっている。
性犯罪加害者は何度も罪を重ねやすい。
仮に他の性被害で加害者が捕まった際、前の不起訴や無罪判決を有罪に変えるか、もう一度国が費用を出し再審をすべきだとIは考えている。
実際は、障常者の方が、未障常者よりも性被害者に遭っていると言われている。
データを見たこともあります。
なんらかの障常者や児童、親族を狙った性被害者の場合、【不同意性交等罪よりも重い刑】と【卑劣さが分かる罪名】をつけるべきだと思っています。

Iは【検察官を、裁判官のように中立の位置に配置すべき】と考えています。
➀被害者+国選弁護士➁被疑者+弁護士③裁判官④検察官
の4角形にすべきです。
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<民事裁判>
Iの事件、民事(地裁のみ)の着手金のみで250万円以上。
これは報酬金を含まない。
着手金が多いのは、印紙代の為でもある。
弁護士は「判決は100万円以下だと思います」とのこと。
裁判官も弁護士も日本も女性を何だと思っているのだろう。
ちなみに、一般的に高裁、最高裁は1.5倍ずつ弁護士に払うお金は増えると言う。
被害者なんですよ?
働くことも出来なくなったIは、花柳界で強引にお金を作った。
<お金が無ければ裁判できない。
お金を稼いだり、働ければPTSDじゃないと精神科医に言われる>
お金がなく、長時間も働けなくなったIが、まず行ったところは池袋のキャバレーだった。
しかし、2週間後、お客にスカートの中に手を入れられ触られ、そのまま働けなくなってしまった。
その後、フロムエー(求人誌)で和服給仕時給3000円見習い2000円1日2時間~という募集を見つける。
面接の日、美容院に行くと、「仮に仕事が無くても2時間分はお金を払ってくれる」という料亭主人(女将さん)に声をかけられ、知らむ間に契約になった。
その日同じ美容院で、他の料亭主人(女将さん)から、前の料亭が終わるとその料亭にいく契約がされた。
数度 1カ月間働けなくなったり、不安定で当日何度もドタキャンしたり、御座敷や美容院で不安定から泣き崩れ落ちることも何度かあった。
働けない時は当然お給料は支払われないし、多くの人からすぐ信用されなくなったし、ネットで誹謗中傷されたり、住所をネットにさらされたりしたが、解雇はされなかった。
フロムエーの募集を鵜吞みにして和食料理屋で働いていると思いこんでいて、芸者見習いだとは全く分かっていなかった。
働いて3か月後に、やくざの親分50人くらいのお座敷で、「やくざ~」みたいな歌を親分に指をさして歌ったら、後ろに呼び出され、「あなた、自分が何やってるか分からないの?芸者なの」みたいなことを言われて初めて、"え?京都以外に料亭ってあるの?” というくらい、とんちんかんだった。
料亭の常連やお客は、とんでもないお金持ちで、そんな客が1人でも客がいれば芸者衆は解雇はされない。
Iはとても不安定で崩れてしまったり、女性に酷い客には命がけで歯向かう性格になってしまった。
大物すぎる人は普段 怒られることがないから、一部の客は面白がり、多少の退屈しのぎとなった。
「その地位はあなたの実力ではない。あなたが男だからその地位にいるに過ぎない」とやられると、喜ぶ人もいた。
最初は憤慨するが、次に来たときに「その通りだった」と認める人も何人かいた。
意外だった。
もちろん、ぶちぎれる人も、ネットに書き込む人もいた。
女男かかわらず、誰がネットに書き込んでいるか目星がつくところが 不思議だった。
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