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SRHR「セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス&ライツ」のこと教えて②

  • 她他后敬子(たたうしろ すきこ)
  • 2024年5月24日
  • 読了時間: 10分

更新日:2024年5月25日


2024/05/24



イギリスのエイズの慈善団体【FRONTLINE AIDS】が『SRHRの具体例リーフレット』を

10才~15才向けと、16才~24才向け5つずつ出しているようです。

READYプログラムの一環として、SRHRを若者に視覚的に分かるように開発されたものだそうです。


しかも、スワヒリ語版、ポルトガル語版、フランス語版、英語版の4種類。


ここでは英語を載せていますが、他の言語ももちろん、見られます。

↑FRONTLINE AIDS↓の名前にリンクを貼っていますので、ご覧ください。


↓【FRONTLINE AIDS】のリーフレット(冊子)から絵の抜粋④

こちらはFRONTLINE AIDSのSTIsのリンクです。


SRHR②性感染症について


※加筆は茶色で表しています。


What is an STI?


STIって何ですか?



An STI – or sexually transmitted infection – is an infection that’s spread through unprotected sexual contact.


STI は性感染症です。

分かりやすく言うと、性病(せいびょう)です。




STI (性感染症) は、無防備な性的接触によって広がる感染症です。

分かりやすく言うと、何も対策をせずに性行為をしてしまうと広がってしまう感染症です。



If you have unprotected vaginal(ヴァージナル:膣), anal (エイノル:お尻の穴)or oral sex (without a condom) you could get or pass on(うつす) an STI.


膣、アナル(お尻の穴)、またはオーラルセックス(コンドームなしで口を使った性行為)を無防備に行うと、性感染症に感染したり、うつしてしまう可能性があります。



Common STIs include HIV, chlamydia(クラマイディア:クラミジア), herpes(ハーピス:ヘルペス), syphilis(シファリス:梅毒), gonorrhoea (ガーナリィア:淋病)and genital warts(ジェニトル ウォーツ:性器いぼ、尖圭コンジローマ).


一般的な性感染症には、HIV、クラミジア、ヘルペス、梅毒、淋病、性器いぼなどが含まれます。





Anyone can get an STI, even if you’ve only had sex once.


You don’t need to have had lots of partners to get an STI.


たとえ一度しかセックスをしたことがなくても、誰でもSTI (性感染症)に感染する可能性があります。


つまり、STI (性感染症)になる時に、複数のパートナーがいるということでなく、相手が1人であっても性感染症になるということです。




How do I know if I have an STI?


自分が STI (性感染症)に感染しているかどうか、どうすればわかりますか?




It’s good to know the signs of the most common STIs.

If you notice any of these symptoms (signs), go to a health facility as soon as possible, get tested and get treated:


一般的な性感染症の症状(兆候) を知ることは良いことです。


これらの症状 (兆候) に気付いた時は、できるだけ早く医療機関に行き、検査を受け、治療を受けてください。


▲ unusual discharge (which could be smelly, itchy, yellow or green) from the vagina or penis


▲ 膣またはペニス(陰茎、ちんちん)からの異常な分泌物(臭い、かゆみ、黄色または緑色)がある。


▲ pain or burning when you pass urine


▲ 排尿時(おしっこをするとき)の痛みや灼熱感(しゃくねつかん、焼けつくように痛いこと)


▲ needing to pass urine often


▲何度も排尿したくなる。


▲ pain in your lower belly


下腹部(おなかの下のほう)が痛くなる。



▲ sores, blisters, warts(ウォーツ:いぼ), lumps(ランプス:かたまり、しこり) or a rash(ゥラーシュ:ほっしん) around the vagina, penisor anus


▲ 膣(ちつ:女の人の性器)、ペニス(陰茎、ちんちん)、肛門周囲のただれ、水疱(すいほう)、いぼ、しこり、発疹(ほっしん)




▲ itching, burning or pain in the genitals (your private parts)


▲ 性器(あなたのプライベートな部分)のかゆみ、灼熱感(しゃくねつかん:焼けるような感じ)、痛み


▲ painful swelling of the vagina, testicles or penis


▲ 膣、睾丸(こうがん)、ペニス(陰茎、ちんちん)の痛みを伴う腫れ


いたみを ともなう はれ


▲ pain during sex


▲セックス(性行為)中の痛み


▲ bleeding during or after sex


▲ セックス(性行為)中またはセックス後の出血


▲ bleeding between periods


▲生理と生理の間の出血


▲ in women, fever, with any of these symptoms, especially pain in the lower belly, is very serious.


▲女性の場合、発熱、これらの症状のいずれか、特に下腹部の痛みは非常に深刻です。




You can’t tell just from looking at somebody that they have an STI because some STIs, like chlamydia, don’t have any symptoms.


So you – or your partner – could have an STI without knowing it.


That’s why you should get tested regularly if you have sex without a condom.


クラミジアなど一部の性感染症は症状がないため、見た目では 性感染症に感染しているかどうかを判断することはできません。


そのため、あなたやあなたのパートナーは、知らないうちに STI に感染している可能性があります。


そのため、コンドームを使用せずにセックスをした場合、定期的に検査を受ける必要があります。



↓キレイな画像PDFでも 是非どうぞ




How can I prevent STIs?


性感染症を予防するにはどうすればよいですか?





✔ Use a condom correctly every time you have sex.




This lowers your risk of catching or passing on an STI.


But if your partner has sores, a rash or blisters on their genitals that aren’t totally covered by a condom, you won’t be protected.



✔ セックスをするときは必ずコンドームを正しく使用してください。



コンドームを正しく使うことにより、STI に感染したり 伝染してしまうリスクが軽減されます。


(伝染す=うつす)


しかし、パートナーの性器に傷、発疹、水ぶくれがあり、コンドームで完全に覆われていない場合、予防することは出来ません。



See the leaflet ‘Let’s use a condom’.


是非、リーフレット「コンドームを使いましょう(①コンドームのすすめ)」を見てね!




✔ Go for regular check-ups.


Even if you’ve been going out with your girlfriend or boyfriend for a long time, you should still get tested, just to be safe.




✔定期検診を受けましょう。

彼女や彼と長く付き合っている場合でも、念のため(安全を期して)検査を受けるべきです。



彼男は彼、彼氏の意味です。彼や彼氏は女性の彼女の反対語にならない包括的女性差別語です。

包括的女性差別語については下記に載せています。






✔ Don’t rely on herbs(ハーブ、薬草).


They won’t cure STIs.

And if you are living with HIV, they could stop your treatment from working.




✔ ハーブ(薬草)に頼らないでください。

ハーブ(薬草)では性感染症は治りません。

また、HIV(エイズ) に感染している場合、治療が効果を止めてしまう可能性があります。



Why should I get tested?


なぜ検査を受けなければならないの?



If you don’t get tested, and you don’t get treatment as soon as possible, STIs could seriously harm your health and be very painful.



検査を受けなかったり、症状があるのに早く治療を受けなかったりすると、性感染症は健康に深刻な悪影響を及ぼし、非常に苦痛を伴う可能性があるのです。



Some untreated STIs could mean that you won’t be able to have children in the future.


一部のSTI (性感染症)は、治療せずにいると、将来 子どもが産めなくなる可能性があります。


And if you have an STI, your risk of getting HIV is higher.


また、STI (性感染症)に感染している場合は、HIV(エイズ) に感染するリスクが高くなります。


See the leaflet ‘Let’s use a condom’.


リーフレット「コンドームを使いましょう(①コンドームのすすめ)」を見てください。



The good news is that most STIs are easily treated.


安心できることとしては、ほとんどの性感染症は簡単に治療できるということです。




Some STIs, such as herpes, HIV or genital warts(ジェニトル ウォーツ:性器いぼ、尖圭コンジローマ), can’t be cured but the symptoms can get better.


ヘルペス、HIV、性器いぼ(尖圭コンジローマ)などの一部の性感染症は完治(かんち)することはできませんが、症状は改善する可能性があります。

⇒寛解(かんかい)だと思われます。




加筆:【完治、全治、寛解の違い】

完治(かんち)

病気や怪我が完全に治り、以前の状態にまで戻ること。

全治(ぜんち)

病気や怪我の治療がいらなくなり、日常生活を問題なく送れるようになること。

寛解(かんかい)

病気や怪我が一時的によくなり、症状が抑えられていること。





If you test positive for HIV, correctly using HIV treatment means you can still lead a long, healthy life.


HIV 検査で陽性となった場合でも、HIV 治療を正しく行うことで、長く健康な生活を送ることができます。




Where should I go for treatment?


どこで治療を受ければ良いですか?




You might feel nervous about getting tested.

But there’s no need to feel shy.



You can go to the nearest health facility for testing, where you have the right to (ユー ハヴ ザ ライツ:あなたには権利がある)respectful(リスペクタフル:敬意を表す、丁寧な) and confidential(カンフィデンシャル:信頼の厚い) treatment.



検査を受けると、緊張する(落ち込む)かもしれません。


しかし、恥ずかしがる必要はありません。


最寄りの医療施設に行って検査を受けてください。

医療施設は、あなたに敬意をはらい、信頼できる治療を受けさせなければいけません。


それはあなたが受けられる権利なのです。



<パートナーも病院(クリニック)に連れて行く・一緒に行く>


If you have a regular sexual partner, you can bring them to the clinic too, as both of you may need treatment.


If only you receive treatment, and you and your partner then have unprotected sex, you might get infected again.




定期的な性的パートナーがいる場合、お互いに治療が必要になる可能性があるため、あなたはパートナーも病院(クリニック)に連れて行くことができます!



もし、あなただけが治療を受け、その後あなたとあなたのパートナーが無防備なセックスをしてしまうと、またあなたは感染してしまうでしょう。


If you don’t have a regular partner, it’s a good idea to tell your recent sexual partners that they need to go to a health clinic for a check-up.



定期的なパートナーがいない場合は、最近の性的パートナーに病院(クリニック)に行く必要があることを伝えることが良いでしょう。




You are doing the right thing: taking care of your health and other people’s.



あなたは正しいことをしています

「あなた自身と他の人達の健康に気を配っているのですから!」




<おわり>


<加筆>



レイプ被害に遭った後、病院で性感染症の検査をしてくださいと言ったら、「性感染症は200種類以上あります」と医師に言われたことがあります。


それを聞いて途方もなく感じました。

膣に器具を入れる検査をしなければいけないことに、とても抵抗があったからです。


それを何度もしなければいけないことに愕然としたのです。

そして、1つずつ検査費用がかかります。


Iはエイズを含めた感染症4つだけ検査しました。

良かったことは、一度に4つする場合は、まとめて検査できたことです。


その時のエイズ検査費用は3000円~だったと思います。


4つなので、ある程度の金額にはなりました。

働けなくなったので、金銭面でも厳しかったです。


レイプ被害に遭った人は、ただでさえ過酷な検査なので、無料にしてほしいです。

(このレイプの加害者は知らない人だったので、余計でした)






彼男は彼、彼氏の意味です。彼や彼氏は女性の彼女の反対語にならない包括的女性差別語です。


包括的女性差別語


包括的女性差別語とは、MANのように①男性の意味に人間という意味が入っている言葉②人間の代表が男性である言葉③女性の反対になっていない言葉 です。例:兄弟(もちろん「きょうだい」ひらがなにしたから良いという意味ではありません)、父兄、少年、子 など。


それに対して「私」のように、男性にはTPO(仕事と私生活)にあわせて「僕」「俺」「私」の選択肢を用意しているが、女性には仕事上の選択肢のない「私」のみしか用意されていない言葉を【逆包括的女性差別語】とします。


<包括的女性差別語の説明の英語訳>

「Inclusive misogynist terms(I devised this term)」 are terms like MAN that (1) have the meaning "human" in the meaning of "man," or (2) have the representative of human(In that word, it means human representative), or (3) are not the opposite of "female.






このようなメールをFRONTLINE AIDSに送りました。


These are really great articls.

In Japan, I feel that there is nothing that easily introduces SRHR to children and amateurs like me.

I am translating SRHR articles from Frontline AIDS into Japanese.

Please let me introduce it to Japan.


素晴らしい記事たちですね。

日本ではSRHRについて子どもたちやI(私)のような素人の大人に簡単に紹介しているものがないような気がしています。

【Frontline AIDS】のSRHRについての記事を日本語に翻訳しています。

ぜひ、日本に紹介させてください。



 
 
 

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