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SRHR「セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス&ライツ」のこと教えて④

  • 她他后敬子(たたうしろ すきこ)
  • 2024年5月25日
  • 読了時間: 11分

更新日:2024年5月29日

2024/05/26


※加筆は茶色で書いています。


↓英国【FRONTLINE AIDS】のリーフレット(冊子)から絵の抜粋⑥

4カ国語のリーフレットがあります!




What’s the difference between good touch and bad touch?


良いタッチと悪いタッチの違いは何ですか?



Good touch could include your mother giving you a kiss on the cheek as she says goodnight, or your father putting his arm around your shoulders.



良いタッチとは、お母さんが「おやすみ」と言いながら頬にキスをしてくれたり、お父さんがが肩に腕を回してくれたりすることです。


Or maybe your uncle patting you on the back when you’ve done well at school.


あるいは、父さんが学校で良い成績を収めたときに、背中をポンポン叩いてくれるようなことです。


※御父(おじ):叔父、伯父で対して、年齢による序列のない表現


This is loving.

You feel safe and cared for.

これらは愛情のある行為です。


あなたは安全で大切にされていると感じています。



But an adult or a person older than you could try to touch you on parts of your body and in ways that you don’t like.


しかし、大人や あなたより年上の人が、あなたの体の一部を、あなたが嫌がる方法で触れようとしてくることがあります。



It’s wrong for anyone to touch your genitals (private parts) or breasts – parts of the body that are usually covered by your underwear – without your permission.


あなたの許可なく、あなたの性器(プライベートな部分)や胸(通常は下着で覆われている体の部分)に触れることは、それが誰であっても間違っています。


This is known as the underwear rule.

これは下着ルール(=プライベートゾーン)として知られています。




<加筆>


※プライベートゾーンとは、「水着で隠れる部分」と「口」です。


男の子であっても、胸もプライベート部分で良いと思います。

性的マイノリティで言えない子だっています。

また、この頃は、プライベートゾーン以外の場所でも、性暴力だと感じている人が多いことが分かっています。



すでに性暴力を行ったことがある親や祖親は、その子へのハグでも傷つける可能性が高いです。


まずは自分が加害者と認識して、被害者に接触する前に、『性障害治療プログラム』に参加をしましょう。


本来、子どもが親から全くハグをしてもらえないことは、寂しさを感じることです。


【性暴力】も【親からハグをしてもらえない寂しさ】も、どちらの被害も与えていることを知る必要があると思います。




※祖親(そおや、そしん):祖母、祖父のこと。


祖両親(そりょうしん):祖母父(×祖父母)のこと。女性同士、男性同士が祖親でも良いことから、祖両親としました。



If a person touches you in ways that make you feel frightened, worried, sad, ashamed or bad – it’s not OK.


This is bad touch.


もし誰かが、あなたを怖がらせたり、心配になったり、悲しくなったり、恥ずかしく感じたり、気分が悪くなる様な方法でタッチした場合、それは良くないことです。


これは「悪いタッチ」です。





↓【FRONTLINE AIDS】のリーフレット(冊子)から絵の抜粋⑦





If a doctor or nurse needs to examine you, they must do this with the knowledge of your parent or guardian and with your permission.


They have to explain to you why they need to examine you so that you understand.


医師または看護師が あなたを診察する必要がある場合、親か保護者、何より あなたの許可を得て行わなければなりません。


医師は、あなたが理解できるように、なぜ 検査する必要があるのかを説明しなければなりません。





Dealing with bad touch


悪い接触への対処




Your body belongs to you.

It’s up to you who can touch it.


あなたの体は あなたのものです。


あなたに触れて良い人は、あなたが選ぶもの(あなただけが決められること)です。


Someone may try to get you to do something that you don’t want to.


誰かが、【あなたが したくないことを やらせよう】とするかもしれません。


They may offer you something you need or want, tell you they love you, or threaten you.

彼ら(加害者)はあなたに 必要なもの や 欲しいものをくれたり、「愛している」と言ったり、脅したりするかもしれません。



They might try to touch you in a way that makes you feel uncomfortable; touch your breasts or genitals; ask you to take your clothes off; take a photo or video of you when you’re naked; talk to you about sexy things; or ask you to touch their genitals.


彼ら(加害者)は、あなたが不快に感じるような方法で、あなたの胸や性器に触れたり、 服を脱ぐように頼んできたり、 裸の写真やビデオを撮ってきたり、セクシーなことについて話してきたり、(あなた自身や加害者の)性器を触ってと頼んできます。


If something doesn’t feel right, even if the other person doesn’t touch you, trust your feelings and get away.


何か気に入らないことがあれば、たとえ相手が あなたに触れなくても、自分の感情を信じて その場から逃げましょう



It’s OK to say no.



嫌だ(NO)」と言って良いんです。



Avoid being alone with people who make you feel uncomfortable or unsafe.


不快または危険を感じる人々と2人きり(あなたとその方達とだけ)になることを避けなさい。




※英語でaloneというのは、英語で「2人きり」という意味だけでなく、複数人でも「だけ」という使われ方をします。


例:Their father told the babysitter ''don't leave them alone" after he left his two daughters and son with her.


父は娘2人と息子をベビーシッターに預けた後、「彼らだけでほっておかないでね」と告げた。





If you experience bad touch, here are some things you can do to get help:


悪いタッチが起こる時、次の方法をとることが出来ます。




▲ Shout “No, stop it! I don’t like it” or say in a loud voice, “Go away, that’s wrong!”


▲「いや、やめて!」と叫ぶ。

▲「あっち行って(うせろ、あっち行け)」「こんなこと間違ってる」と大声をあげる。




▲ Run away and shout for help.


▲ 逃げる。 大声をあげて助けを求める。


▲ Fight back if you feel safe enough.


▲ 十分に安全だと感じられている時、反撃する。





If somebody does touch you – or makes you touch them sexually – you might feel ashamed or guilty.


もし誰かが あなたに触れたり、性的な行為をさせたりしたら、あなたは恥ずかしさや罪悪感を感じるかもしれません。



They may ask you to keep it a secret or threaten to hurt you if you tell.



秘密にするよう頼まれたり、「誰かに話したら傷つけるぞ」と脅されるかもしれません。



They may make you feel alone, as if no one will help you.


彼ら(悪い人)は あなたに【" 誰も助けてくれない " と、孤独を感じるよう】に思わせてくる可能性があります。



They may even make you feel it’s your fault.

あなた自身のせいだと思わせてくる可能性もあります。



It’s difficult to tell someone when something like this happens to you, but it’s important to talk about it.


このようなことが起こったときに、 誰かに話すのは難しいですが、でも、話すことが大切です。


This can help you feel better and get the support you need.


話すことは、あなたの気分を良くさせ、必要なサポートを得られるようになることなのです。



Tell somebody you trust (perhaps a parent, teacher or doctor), even if the person who touched you is a friend of the family or a relative.


たとえ、あなたに触れた人が あなたの家族にとっての友人や、(親を含めた)親戚であったとしても、信頼できる人 (親、保護者、教師、医師など) に伝えてください



If the first person you tell can’t or won’t help, tell somebody else until you find someone who believes you and can support you.


最初に話した人が助けられない、または助けようとしない場合は、あなたを信じてサポートしてくれる人が見つかるまで、他の人に話してください。



If the person who did the bad touching lives in your home or is often close to you (at school or church), it’s very important to tell someone to make sure it doesn’t happen again.


悪いタッチをした人が、あなたの家に住んでいたり、学校や教会などあなたの近くにいる場合や、よく行く場所にいる場合は、同じことが二度と起こらないよう、誰かに伝えることが非常に重要です。





If this happens to you, you need to know that:


このようなことが起こった場合、次のことを知っておく必要があります。



▲ You did nothing wrong; it’s not your fault.


▲ あなたは何も間違ったことはしていません。

▲これはあなたの責任ではありません。


▲ You are not bad.

▲あなたは悪くないのです。


▲ You will go on to have happy relationships

▲あなたは、これから、幸せな人間関係を築くことになるでしょう。



<おわり>


<この記事を読んで>



「Avoid being alone with people who make you feel uncomfortable or unsafe.

(不快または危険を感じる人々と2人きり(あなたとその方達とだけ)になることを避けなさい)」

という所が、参考になりました。


「避けなさい」「逃げなさい」と強く言ってくれるのが有り難いです。



Iの過去のレイプ加害者3人とも、とても気持ちの悪さや人の性質の悪さをビシビシ感じていました。


しかし、当時は「人を見かけで判断してはいけない」という風潮がありました。


今の教育はそうではないと思います。

相手のことより、自分の安全第一ですよね。


そういう人を拒否して、相手の心を傷つけて良いから 逃げる・避けるのです。


直感を信じて、変だと感じたら何も直接の被害がなくても逃げるべき。




※「逃げなかった被害者が悪い」という被害者責任論にならないように注意が必要です!



<Iの19年前の話>



昔、一度ある料亭で働いたことがあります。


呼ばれていくと、客は誰でも知っている元横綱(日本人)がいました。

他に元力士達5人ほどがいたと記憶してます。


化粧室前で、おしぼりをもって立っていると、元横綱に5万円を手渡され「分かってるな」と言われました。


全く意味が分からなかったけど「はい」と答えました。


ただ、なんか危険を感じました。


(5万も渡されたのだから性被害に遭うに決まっているという人もいるでしょうが、実際もっと多額のチップを渡す客が料亭や高級クラブには結構います。)


その料亭の主人(女将)が元横綱と何か話をしていて、その雰囲気にも危険を感じました。


その後、次の場所に皆(お客全員と芸者衆全員) 呼ばれましたが、肝心の主人(女将)が2次会の場所にいませんでした!


このような芸者衆を守ろうとしない料亭で、今まで働いたことがなかった。



2次会の場所に行ったとき、初めて見た芸者衆がいて、話しをすると「今日初めて働いている」と言うのです。


それを聞いた後すぐに、その人を連れてIは逃げました。

なんか嫌な予感がして。


しかも、その元横綱のハイヤーで。

ハイヤー(車)の内から鍵をかけて、「出てください」と伝えました。


ハイヤーにつけられた電話に、怒りの電話がかかってきましたが、はぐらかして、そのまま走ってもらいました。



何もされたわけじゃないのに、仕事中でお花代(時給)をもらいながら、チップももらって、逃げたことをずっと後ろめたく思っていた。



他の人も チップをもらったのかも分からないまま・・・


(たぶん、【こういうこと】も加害者の計算の内だと思う。

【こういうこと】というのは、女性が女性と連帯できないようにする仕組みのこと。

チップを他の芸者ももらったのか言い辛いようにしたこと。

普通、チップは みんなの前で同額をくれることが{祝儀袋・ポチ袋に入っているのでが同額かは分からないにしても}、最低限の礼儀だから)



翌日、その料亭に二度と行かないと置き屋のお母さんから伝えてもらった。


外芸者の方から「逆 出禁」なんて、とんでもない事かもしれなかったけれど、置き屋に対しても、花街に対しても信用できなくなってしまって、働けなくなってしまうから。


・・・数ヶ月後、その日 元横綱から被害に遭った人がいたことを知った。




仕事中に逃げ出したことを最低だという人はいるかもしれないが、たとえ後で被害に遭った人がいなくても、危険を感じたら逃げて良かったと思う。


というか、逃げるべきだった。


相手も芸者数もaloneではなかったがそれでも 逃げてよい。

他の芸者衆を置いていったと非難されても、仕方がない。(被害者側の責任ではない)


他の芸者衆も4人以上いたし、当たり前だが、性暴力は、普通は起こらない。



つまり、危険だという直観は当たってなくても良いから、不安に感じたら逃げて良い。


仕事や信頼は失うけど、威圧的な人とは関わらないほうが良い。


こういうことで信頼してくれなくなる人も関わらないほうが良い。



<おわり>



イギリスのエイズの慈善団体【FRONTLINE AIDS】が『SRHRの具体例リーフレット』を

10才~15才向けと、16才~24才向け5つずつ出しているようです。

READYプログラムの一環として、SRHRを若者に視覚的に分かるように開発されたものだそうです。


しかも、スワヒリ語版、ポルトガル語版、フランス語版、英語版の4種類。


ここでは英語を載せていますが、他の言語ももちろん、見られます。

↑FRONTLINE AIDSの名前にリンクを貼っていますので、ご覧ください。





このようなメールをFRONTLINE AIDSに送りました。


These are really great articls.

In Japan, I feel that there is nothing that easily introduces SRHR to children and amateurs like me.

I am translating SRHR articles from Frontline AIDS into Japanese.

Please let me introduce it to Japan.


素晴らしい記事たちですね。

日本ではSRHRについて子どもたちやI(私)のような素人の大人に簡単に紹介しているものがないような気がしています。

【Frontline AIDS】のSRHRについての記事を日本語に翻訳しています。

ぜひ、日本に紹介させてください。


 
 
 

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