DV被害者の権利①ミラバル妹姉/DVG
- 她他后敬子(たたうしろ すきこ)
- 2024年11月25日
- 読了時間: 3分
2024/11/25
今日は「女性に対する暴力廃絶のための国際デー」

↑女性の権利と参政権 ケイ・バーナム著 2023年11月30日より
日本では
DV(配偶者暴力)やデートDV(恋人間暴力 / 結婚前の恋人間の暴力)
という言葉は知られていますが、
DGVという言葉は知られていません。
DGVは【ジェンダーに基づく暴力(Gender-based violence)】です。

※山口のり子そじん:日本のフェミニスト。
2003 年「デートDV」 という言葉を使い(作り)、
若者向けDV防止プログラムを実施したかた!
<DGVって何?>
【ジェンダーに基づく暴力/DGVは、サバイバー(生存被害者)の健康、尊厳、安全、自主性を損なうもの。
女児&女性への暴力は、世界で最もよく見られる人権侵害で、
階層、経済状況、国 問わず、世界1/3の女性が身体 or 性的 虐待を経験。
強制妊娠や望まない妊娠、安全でない中絶、フィスチュラ、HIV等 性感染症、死、性や生殖など生きていく上で影響がある。
残念ながら、多くの被害者と社会ともに 沈黙したままである】
と紹介されています(要約)。
DV以上に、DGVという言葉をマスコミが取り上げる必要があると強く感じました!
産科フィスチュラ(産科ろうこう)って何?
①一般的なフィスチュラ(fistula):体の中にできてしまう 通常ではない穴(他の所に行く管)のこと。
日本語で「ろうこう(瘻孔)」
②産科フィスチュラ(産科ろうこう):難産で胎児の頭部や足などが、母の胎盤や膣を強く圧迫したり、医師が異常な圧をかけるなどで、血流を阻害したり組織が壊死や裂傷すること。
(胎児は死産になることが多い)
フィスチュラが尿路側と膣の間に作られると、尿が膣内に流入することで膣から尿が漏出(失禁)。
直腸側と膣の間に作られると、膣から便がたえず漏れ出す(便失禁)。
アフリカ諸国中心に年数万人が発症、症状と偏見に苦しんでいる。
<絵本の文:ミラバル3妹姉(実際は4妹姉)>

ミラバル妹姉は、カリブ海のドミニカ共和国で くらしていた。
1960年に国を治めていたラファエル・トルヒーヨという男性は、
やりたい放題のとんでもない独裁者で、
さからうものは だれであっても殺された。
パトリア、ミネルバ、マリア・テレサの姉妹はトルヒーヨの暴挙をとめようとした。
独裁者の罪をつたえるビラをくばり、革命のための準備をした。
妹姉(しまい)は自分たちのことを、スペイン語で「蝶々」という意味の「ラス・マリポーサス」とよんだ。
ミネルバとマリア・テレサは刑務所にいれられたが、釈放されるとすぐに また民主化のためのたたかいをつづけた。
しかし悲しいことに、1960年11月25日、運がつきてしまう。
3人の妹姉とその運転手は、トルヒーヨの手下につかまり、殺されてしまった。
ミラバル妹姉の命日は「女性に対する暴力撤廃の国際デー」になった。
女性へのすべての暴力 は まちがっている ということを わすれないための日だ。
<Wiki英語版より>
The assassinations turned the Mirabal sisters into "symbols of both popular and feminist resistance".
この暗殺は、「【ミラバル妹姉】というシンボル」を「大衆とフェミニストの抵抗の象徴」に変えることになります。
In 1999, in their honor, the United Nations General Assembly designated 25 November as the International Day for the Elimination of Violence against Women.
1999年、国連総会はミラバル妹姉に敬意を表して、11月25日を「女性に対する暴力撤廃のための国際デー」に定めました。
※合理的配慮表現(より差別されやすい方や 相手国等を先に言うこと で 差別を意識する 取り組み)により、
「姉妹」を「妹姉」と順序を変えました。
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