11月25日アントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ
- 她他后敬子(たたうしろ すきこ)
- 2024年11月29日
- 読了時間: 4分
女性に対する暴力撤廃の国際デー(公式の翻訳)

↑国連女性機関(UN Women)のイラスト
The epidemic of violence against girls and women shames humanity.
女児と女性に対する暴力の蔓延は、人類の恥です。
Every day, on average, 140 girls and women are killed by someone in their own family.
およそ3人に1人の女性が、いまだに身体的または性的な暴力を経験しています。
Around one in three women still experience physical or sexual violence.
毎日、平均で140人の女児と女性が、自身の家族の誰かによって殺害されています。
No country or community is unaffected.
And the situation is getting worse.
影響を受けない国やコミュニティーはありません。
そして、状況は悪化しています。
Crises of conflict, climate, and hunger have inflamed inequalities.
紛争、気候、飢餓の危機が不平等を煽っています。
Horrendous sexual violence is being used as a weapon of war.
恐ろしい性的暴力が戦争の武器として利用されています。
And girls and women face a torrent of online misogyny.
そして、女児と女性たちはネット上にあふれる女性蔑視に直面しています。
The situation is compounded by a growing backlash against girls and women’ rights.
女児と女性の権利に対する反発が高まり、状況はさらに深刻化しています。
Too often, legal protections are being rolled back, human rights are being trampled, and women’s human rights defenders are being threatened, harassed and killed for speaking out.
法的保護が後退し、人権が踏みにじられ、女性の人権擁護活動家が声を上げたために脅迫され、嫌がらせを受け、殺害されることがあまりにも多すぎます。
The United Nations Spotlight Initiative and the UNiTE by 2030 to End Violence against Women initiative call on all of us to join forces to end the scourge of violence against girls and women everywhere.
国連の「スポットライト・イニシアティブ」と、「団結しよう、女性への暴力を終わらせるために」の「UNiTE by 2030」キャンペーンは、あらゆる場所で女児と女性に対する暴力という惨害に終止符を打つべく、私たち全員が力を合わせるよう呼びかけています。
The world must heed this call.
世界はこの呼びかけを聞き入れなければなりません。
We need urgent action for justice and accountability, and support for advocacy.
正義と説明責任を実現するための緊急行動と、アドボカシーに対する支援が必要なのです。
※アドボカシーと:社会的立場の弱い人々の権利を主張し支援する活動のこと
Almost thirty years since the Beijing Declaration and Platform for Action promised to prevent and eliminate violence against girls and women – it’s beyond time to deliver.
「北京宣言」と「行動綱領」が女児と女性に対する暴力の防止と撤廃を約束してからほぼ30年―。約束を果たすべき時は、とうに過ぎているのです。
<おわり>
※合理的配慮表現によりwomen and girls女性と女児をgirls and women(女児と女性)に変えています。
<↓世界じゅうの女の子のための日 国際ガールズ・デーの本 2021年9月15日発行より>

学校からの帰り道、フローラはよく、町の広場でカポエイラという伝統武術を練習している男の子たちを目にしました。
(略)
フローラは、ついに勇気を出して、練習に参加させてほしいをたのんでみました。
カポエイラの先生は、フローラの産科をこころよく受け入れてくれました。
先生は、フローラがカポエイラを学べば、学校への長い通学路をひとりで歩くとき、自分で自分の身を守れるようになると考えたのです。
この町では、フローラのような女の子の後をつけ、おそったり物をうばおうとしたりする男の人がしばしばいました。
女の子は弱いと思っているからです。
(略)
いつの日か、最強の強さをしめす白帯を手に入れる日をフローラは夢見ています。
そして、同じ町の女の子達にもカポエイラを教え、楽しみながら自分たちの安全を守る方法を身につけてほしいと願っています。
(略)
残念なことに暴力の危険にさらされている国がたくさんあります。
男の子や男性は、暴力をふるわないように、自分の行動に責任をもたなければなりません。
性別や年齢をとわず、すべての人が協力して、こうした暴力をなくす努力をすることが必要です。
こういった暴力に立ち向かう方法のひとつが、女の子が武道やスポーツの活動に参加することです。
活動を通じて女の子は身体的な能力を高め、自信もつけることができます。
そして、友人やチームメイトとして女男が同じ立場で協力することで、みんなの意識を変えることができるのです。
<フローラの話おわり>
※合理的配慮表現に「男性や男の子」を「男の子や男性」に、「男女」を「女男」に変えています。
なお、この絵本には【発想力ゆたかな女の子 リリア】という障常児(障がい児)など、9人の女の子が出てきます。
女の子が武道やスポーツの活動に参加すること という言葉で傷つく人もいると思います。
当たり前のことですが、襲う人間が100%悪いのです。
そのままの自分で自信がつけられなかったり、そのままで安全な世の中を生きることは、人間はまだ出来ていません。
だから、自分に自信がもてなくても、あなたのせいでは もちろん ありません。
だから、精神や身体の障がいをもっていたり、女の子で生きているということは、本当に頑張っていると思うのです。
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