ポストセパレーション・アビューズ【別居後の虐待】って何？
- 她他后敬子（たたうしろ すきこ）
- 2024年5月1日
- 読了時間: 12分
更新日：2024年5月11日
Hello divorceというサイトの翻訳です。
この記事はジェシカ・ナイトさんが書かれています。
2016年～認定自己愛性虐待スペシャリストで、マサチューセッツ州にすんでいらっしゃいますが、世界中のかたに支援をしており、@jessicaknightcoaching |@emotionalabusecoachで繋がれるようです。
2024/05/01
What is Post Separation Abuse?
【別居後の虐待】て何？
Leaving an abusive relationship is one of the hardest things you'll ever have to do. Abuse victims are always hopeful that they will be safe once out of the relationship.
Unfortunately, the battle doesn't always end after you leave.
虐待関係から離れることは、あなたが しなければならない最も難しいことの1つだと言えます。
虐待被害者は、関係を断ち切ることで、安全になることを常に望んでいます。
しかし残念ながら、あなたがパートナーから去っても、終わる（安全になる）とは限りません。
In fact, more than 90% of victims of emotional or physical abuse have reported experiencing post-separation abuse – which is only heightened when you share a child with your abuser.
実際、感情的（加筆；心的）または身体的虐待被害者の90%以上が、別居後の虐待を経験しています。
What is post-separation abuse?
In a high-conflict（コンフリクト：｛武力による、比較的長期にわたる｝戦い） divorce or separation, post-separation abuse is abuse that continues long after the relationship has ended.
It can be physical, verbal（ヴァーバル：言葉の）, and emotional abuse to continue to control their victims.
It can escalate and take on many forms, from harassment to stalking to physical abuse.
別居後虐待とは?
長期に渡って闘ってきた離婚や別居で、【別居後の虐待】というのは、関係が終わった後も、長く続く虐待を意味します。
身体的、言語的、感情的に 被害者を虐待し続ける可能性があります。
それはエスカレートし、嫌がらせからストーカー行為、身体的虐待まで、さまざまな形をとる可能性があります。
Too often, mothers are under greater pressure and threats as they have no other option but to continue to have to work with their abuser due to childcare arrangements and exchanges.
The Post Separation Abuse Wheel details the different forms of abuse that can harm you and your children.
It stems（ステム：起因する、始まる） from the abusers' need to exert（エクザート：用いる、のために努力する） control, the need to win, and the ultimate goal of punishing them for leaving and taking their children.
The tactics used by the abuser have damaging consequences not just for you but long-lasting effects on your children.
多くの場合、母親は 虐待者（加筆；元夫など）と、育児や子と元夫の面会などの交流のために虐待者と接触する以外に選択肢がないため、大きなプレッシャーと脅威にさらされているのです。
実はそれは、虐待者が支配力を行使する必要性、勝利の必要性、そして母親が子どもを連れて出て行ったことを罰するという"究極の目標"（加筆；母親への虐待の継続という異常な目標）から生じているのです。
虐待者が用いる戦術は、あなただけでなく、子どもにも長期的な影響を及ぼします。
Tactics post-separation abusers use to exert control over their victims
別居後の虐待者が被害者を支配するために用いる戦術
Counter-parenting
Counter-parenting is a tactic where the abuser will undermine your decision-making and parenting abilities.
They are often combative and withhold necessary consent for care for their children.
Every action they take works against the child's well-being and is taken in pure spite of you.
カウンターペアレンティング
【カウンターペアレンティング】とは、虐待者があなたの意思決定と子育ての能力を弱体化させる戦略のことです。
虐待者らは よく好戦的（けんか腰）になり、子どもの世話に必要な同意を保留してきます。（先延ばしにしてきます）
虐待者らが取るすべての行動が、子の幸福に反して働き、あなたを完全に無視して取られる行為です。
↓上の絵をキレイな画像でどうぞ
Ｉは共同親権について初心者で、まだ調べて間もないです。
絵に書いた字は【共同親権に反対している日本の弁護士と専門家のyou-tube】を見て書いたものです。父親のＤＶや両親のエゴ等で子どもが振り回されることを危惧されている専門家が多いようです。
今のところ、Ｉは通常は共同親権で、ＤＶなどのケースは裁判だけでなく単独親権できる仕組みを作る必要があるのでは？という考えです。
Alienation allegations
Alienation allegations begin when the child or children decide they don't want to be around them and prefer your safety.
The abuser uses this information to claim alienation as a legal strategy in family court.
疎外感という疑惑
虐待者による【疎外感の申し立て】は、自分の子ども（子どもたち）が虐待者と接触したくない（そばに来てほしくない）とか、（母である）あなたの安全を優先すると決めたときに始まります。
虐待者は、家庭裁判所での法的戦略を知って、自分の疎外感を主張するためにこの【疎外感の申し立て】を使用してくるのです。
（加筆；海外でも日本でも自己性愛者は、何度も何度も申し立ててくるようです）
Neglectful or abusive parenting
The abuser will expose（エクスポーズ：さらす） the children, when in their custody（カスタディ：保護）, to unsafe situations, content, or people, causing you to fear for their safety.
They will also use intimation, threats, manipulation, and even stoop towards physical violence to coerce the children to comply with their demands.
ネグレクトまたは虐待的な子育て
虐待者は、自分の監護下にある子どもを、危険な状況、内容、人物に会わせたりして、あなたに子どもの安全を心配させます。
また、脅迫、脅し、操り、さらには身体的暴力を用いて、子どもを自分の要求に従わせようとします。
Coercive（コーアシヴ：強制的な、威圧的な、高圧的な） control
Any narcissistic abusers' goal is to maintain control, and they do that by gaslighting, instilling fear through threats, and belittling, shaming, and criticizing you.
They will use manipulation tactics on your family, friends, or co-workers to create conflict and control your life.
強制的な支配
自己愛性（ナルシシストな）虐待者の目標は、ガスライティング、脅しによる恐怖の植え付け、あなたを軽蔑し、辱め、批判することによって支配を維持することです。
また、あなたの家族、友人、同僚を操り、対立を作り出し、あなたの人生を支配しようとします。
（加筆；ガスライティングgaslightingは心理的虐待の一種であり、被害者に些細な嫌がらせ行為をしたり、故意に誤った情報を提示し、被害者が自身の記憶、知覚、正気、もしくは自身の認識を疑うよう仕向ける手法のこと。
例；嫌がらせの事実を加害者側が否定してみせるという単純なものから、被害者を当惑させるためにハプニングを起こして見せることなど）
Isolation
Isolation tactics are used by the abuser to spread the information about the healthy parent to family, friends, the children's teachers, and the general community to discredit（ディスクレディット：疑う） them and destroy the reputation of the safe parent.
The false narrative（ネラティヴ：物語） the abuser creates destroys the safe parents' support system.
孤立させる
虐待者のとる【孤立戦術】は、虐待者が、家族、友人、子どもの教師、一般社会に「健全な親についての情報」を広め、あなたの信用を失墜させ、安全な親だという評判を落とすために使われています。
虐待者が作り上げる虚偽の物語は、安全な親の支援体制を破壊します。
Harassment and stalking
Abusers will monitor your whereabouts by using social media, installing spyware like cameras or hiding tracking devices, or following you.
They will bombard（ボンバード：浴びせる、爆撃する） you with calls, emails, and texts to overwhelm you with threats, manipulation, and verbal abuse that will create fear.
嫌がらせやストーカー行為
虐待者は、ソーシャルメディアを使用したり、カメラなどのスパイウェアを設置したり、追跡デバイスを隠したり、尾行したりして、あなたの居場所を監視します。
電話、メール、テキストであなたを脅し、操り、暴言で圧倒し、恐怖心を煽ります。
Legal abuse
Legal abuse is when the abuser uses court proceedings to control, intimidate, harass, and exhaust all emotional and financial resources by making false reports, filing endless court orders, delaying court proceedings, and making legal threats. Often abusers will threaten to seek custody of the children to cause emotional distress and punish you.
法的虐待
【法的虐待】とは、虐待者が裁判手続きを利用して、虚偽の報告をしたり、際限のない裁判所命令を提出したり、虐待者が裁判手続きを利用して支配し、脅迫し、嫌がらせをし、あらゆる精神的・経済的資源を消耗させることです
多くの場合、虐待者は精神的苦痛を与え、あなたを罰するために、子どもの親権を求めると脅します。
Financial abuse
With financial abuse, the abuser will withhold financial support owed and cause delays.
They will also intentionally interfere with your job or interviews to prevent career advancement and damage your ability to increase your income.
経済的虐待
経済的虐待の場合、加害者は支払うべき経済的支援を保留し（金銭を控え；ひかえ）、遅らせたり先送りにします。
また、意図的にあなたの仕事や面接を妨害し、キャリアアップを妨ぎ、あなたが収入を増やす能力を損なわせてきます。
Getting help if you're experiencing post-separation abuse
The Post Separation Wheel highlights behaviors used by narcissists and abusers of all types against victims.
Having the wheel in your toolkit allows you to better understand the tactics used.
For an abuser to give up their control after the relationship ends is for an abuser to go against their nature.
They will continue to do everything in their power to exhibit control over your life and seek to destroy any happiness you deserve.
【別居後の虐待】を経験したら助けを求める
提案する「別居後の車輪」とは、自己性愛者（ナルシシスト）やあらゆるタイプの虐待者が被害者に対して用いる行動に焦点を当てて浮き彫りにします。
あなたのツールキット（対処方法）の中に、この「車輪（加筆；知識）」を持つことで、使用された戦術をよりよく理解することができます。
関係が終わった後（離婚した後）に、虐待者が支配を放棄することは、虐待者の本性に反することです。
虐待者らは、あなたの人生を支配し、あなたにふさわしい幸福を破壊するために、全力を尽くし続けるでしょう。
The family court system is supposed to be designed to ensure the best outcome for each party and the children involved. However, it doesn't always work that way, especially when divorcing a narcissist. You have to gain control of the situation to protect yourself and your children as you manage the separation and divorce.
家庭裁判所の制度は、各当事者と関係する子どもにとって 最良の結果を保証するように設計されているはずです。
しかし、特にナルシスト（自己性愛者）と離婚する場合は、必ずしも そのように うまくいくとは限りません。
別居と離婚を管理する中で、あなた自身と子どもたちを守るために、状況をコントロールする必要があります。
Many resources are available to you during the relationship and after you leave. The family court system is not perfect, and it's important for you to document everything to protect yourself and your children as you manage your high-conflict（コンフリクト：長期にわたる戦い） divorce.
あなたは、交際中～別れた後も、多くのリソース（情報）を利用できます。
家庭裁判所の制度は完璧ではなく、長期に渡って闘ってきた離婚をあなたが自分の手で管理できるようにするには、自分自身と子供を守るために すべてを文書化することが重要です。
With a greater understanding of the many manipulations and post-separation abuse tactics you can experience, you're better equipped to deal with the oncoming abuse constructively and healthily work toward breaking the cycle.
あなたが経験する可能性のある多くの操作と、別居後の虐待戦術をより深く理解することで、迫り来る虐待に建設的に対処し、悪循環を断ち切るために健全に取り組む準備をすることができます。
＜おわり＞
＜記事を読んで＞
Ｉ（わたし）は共同親権に対して素人で、そのため、まず何カ国かの離婚法を訳してみました。
※離婚法は前の記事参照
すると、世界の殆どの国が共同親権でした。
日本の単独親権の良さもすごく感じるのに、なぜ殆どの国が共同親権なのかという疑問がわきます。
正確にはまだ全然分かりませんが、まずは親ということの考え方が日本が遅れすぎていることがありそうです。
①離婚する時に、子どもの養育費をきちんと定めないと離婚できない国（スウェーデンでは払われない場合や払われた金額が少ない場合は社会保険庁が代わりに支払い、その後 反対の親に請求します）、
②子どもが両方の親と会いたくないという可能性を、親と暮らすことと同じように認めること、
③そもそも離婚を他の国は日本の様にすぐは出来ないこと（これに関しては日本のほうが良さそう）
など を訳して知れました。
↓上の絵をキレイな画像でどうぞ
欧米の国では性別の違う親とお風呂に入らなかったり、子と親が幼稚園くらいから違う部屋で寝て、自立にむけトレーニングします。
これに関して、前々からＩが考えていることは、これには性虐待を防ぐという明確な目的もあるのではないかということ。
日本では、多くの大人が性虐待など普通ありえないと考えていることが問題だと思います。
このような自立トレーニングをしている国は、そこをキチンと議論しているだろうと考えられます。
小林美佳さんの2冊目の本（2010年頃）では、小林美佳さんに手紙を送った3000通のうち1割が親族からの被害でした。
これは日本のデータだということ。
また、カナダの女性の3人に1人、男性4人に1人が性虐待に遭っているというデータがありますが（1984年、一般人口調査＜子どものころに性虐待を受けた人のパートナーのためのガイドより＞）、その1割が親族からの被害であると仮定したら、30人に１人、40人に1人の子どもが親族からの性虐待にあう可能性があります。
日本では、1999年子どもと家族の心の健康調査で6.4人に1人の女性、17.4人に1人の男性が小学6年生までに性虐待の被害を受けたという報告があります（同書より）
（日本の現状から言うと、カナダより被害を報告しづらい環境や、そもそもそれが性虐待と言う認識がないことがデータに現れている気がしますが）
女の子の3人に1人、男の子の7人に1人は、18歳になるまでに性虐待に遭っているといわれています。（子どものころに性虐待を受けた女性のためのガイドより）
海外の様に、性別が違う親とお風呂に入らないとか、違う部屋（内鍵つきが良い）で寝ることは大切なことだと日本も知る必要があるでしょう。
（もちろん、子どもが寂しいと部屋に入ってきた時は、一緒にベッドで寝ていたり、
ハグや膝の上に乗るなどは子どもが何才（思春期以上）になっても当たり前にしているところが、日本とは違う気がします）
時々テレビで思春期になっても性別が違う親とお風呂に入っていると日本人タレントが言って、仲が良いという話になっていますが、実はそれは世界的に見ると恥ずかしい、いえ恐ろしい日本の文化なのかもしれません。
この様な取り組みがある上での世界の多くが共同親権だということです。
日本の家父長制、主婦の多さ、女性差別の酷い状況から考えると、共同親権といっても日本の常識が世界とかけ離れているため、欧米より 更に 、虐待を受けた女性にとって危険な状況であることは間違いなさそうです。
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